放射線科（モダリティーの紹介）
一般撮影・・・胸部・腹部、骨・関節撮影
被検体を通過したX線をFPDで光から電気信号に変換させ画像化するFPD方式で行っています。疾患に対して適正に処理された画像の診断における有用性は高く、さらにコニカのFPDは入射X線諸条件に対するリニアリティーが高く、精度の高い診断に寄与しています。
第1撮影室
第2撮影室
腹部レントゲン
ポータブル（病棟）撮影・・・主に病棟や救急室での撮影を行う
撮影室まで来ることが出来ない患者さんや急患・急変患者さん対応用に簡易的にX線を発生できる移動式の装置です。取り回しが非常に軽く、狭い病棟でも安全に動き回れる機器を採用しています。
骨密度測定装置（DEXA検査）・・・骨粗鬆症の検査
エネルギーの違う2種類のX線を利用し、それぞれX線透過度を測定する事で骨密度を算出しています（DEXA法）、腰椎と大腿骨を測定します。疾患の予防または治療の判定に使用しています。骨密度検査をご希望の方は医師にご相談ください。
乳房撮影（マンモグラフィー）装置・・・乳腺の検査
乳腺は軟部組織の集まりで、画像上高いコントラストが期待できない部位です、その為汎用のX線診断機器ではなく低電圧を利用する専用の機器を使用します。画像形成システムはCR方式です。マンモグラフィーに限りフィルムを利用して読影しています。検査は専門の女性技師が行います、マンモグラフィーを希望の方は外科医師にご相談ください。
X線透視撮影装置
胃（バリウム）の検査や消化器内科、整形外科、脳外科、外科、泌尿器科等、多目的に使用されています。当院の機器は40×30インチ間接変換型FPDを使用し、広角な撮影から目的部位に特化した撮影まで幅広く対応しています。
外科用イメージ（手術室用透視装置）
手術室で使用している簡易式の透視装置です。車輪がついており移動が可能で様々な角度から観察する事ができます。主に整形外科、脊椎外科で使用しております。術式によって1名の患者に2台のイメージを各々別角度でセッティングし使用する場合があります。（PELD,BKP）
血管撮影装置・・・血管走行を動態で観察する
カテーテルという細い管を腕や足の動脈から挿入し、目的血管の手前までカテーテルを進めてから造影剤を注入することによって目的血管を選択的に観察する検査です。当院では12×12インチの間接型FPDを使用し、主に脳血管や冠動脈の検査と治療を行っています。
CT撮影装置
四肢から心臓まであらゆる部位の撮影をこなしています。装置の高速スループットと冷却効率の高い高性能X線管球のおかげで従来に比べ検査効率が飛躍的に向上しました。
MRI撮影装置
1.5T（テスラ）のMRI装置を2台稼働しています。
磁気共鳴現象を応用して画像化しているので、放射線による被ばくは一切ありません。軟部組織に優れており造影剤を用いなくても血管を描出できます。特に脳疾患、脊椎疾患、整形疾患の診断に有用です。しかし検査時間がCTに比べ非常に長い事、体内に磁性体金属が入った患者さんやペースメーカーが入った患者さんは入室できない事が欠点です。
PET-CT撮影装置
放射性医薬品（18F-FDG）を静脈注射し、陽電子から発せられるγ線を測定して画像化します、主にがん健診、がんの病期の程度の診断に使用されています。
CT撮影により吸収の不均一性を補正し、さらにCTとPETを重ね合わせた融合画像（fusion）を用いる事によって診断の正確性を向上させています。
融合画像（fusion）例
PACS
PACS：Picture Archiving and Commucation System （画像管理システム） 放射線科作成の画像はほぼ全てこのサーバー内に保管され、院内に配信されています。また他院からの紹介でこられた患者さんが持参するCD-R等はセキュリティソフトによるウィルスチェック後専用の機器を用いてPACSに取り込まれます。
