冷湿布と温湿布の使い分け
日常生活の中で、筋肉痛や肩こり・ねんざ・腰痛等に湿布を使う方は多いかと思います。
さて、湿布には貼るとヒヤッと冷たい『冷湿布』と、温かい『温湿布』があります。何気なく使っている湿布ですが、その特徴を知ることで、より効果的な使用方法ができます。今回は、冷湿布と温湿布の違いについてお話したいと思います。
冷湿布
筋肉痛やぎっくり腰・ねんざなど、急性の痛みの緩和に効果的。
主に、炎症・痛みの抑制を狙った湿布で、抗炎症効果や鎮痛効果などが得られます。
炎症がある・腫れている・熱を持っている時は、冷たい冷湿布が良いでしょう。
温湿布
肩こりや腰痛・神経痛など、慢性的な痛みに効果的。
主に、血行の改善を狙った湿布で、血液循環の改善および新陳代謝促進をもたらし、関節・筋肉の鎮痛効果が得られます。
患部をお風呂で温めたり、撫でたりさすった場合に気持ちが良い時は、温かい温湿布がよいでしょう。
基本的には、どちらの湿布も同じ消炎鎮痛剤を用いているので、薬としての効果は同じです。一般的な痛みに対しては、冷感と温感の『どちらが気持ち良いか』で使い分けるのが良いと言われています。飲み薬と違って全身に作用しない分、副作用が少なく体に優しい治療法と言えますが、不必要に貼ると副作用の危険性も出てきます。特に喘息の方は、発作を誘発する恐れがあるので、発作が起こりそうになったらすぐにはがして下さい。
種類は豊富なので、自分に合った湿布を見つけることが大切です。