【宮城県岩沼市】24時間救急診療を提供できる救急指定病院。土曜診療も受付可。
宮城県岩沼市 社会法人将道会 総合南東北病院-救急指定病院-

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広報誌「みな・みな・ねっと」

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薬局だより

湿布について

薬局 薬剤師 小林 正人

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 寒い時期の関節の痛みや、過剰な運動による筋肉痛で悩んでいる方もいらっしゃると思います。今回は皆さんも一度は使ったことがあると思われる、湿布についてお話をさせていただきます。

 湿布に関して、多い質問は“温湿布と冷湿布の違いはなに?”という質問です。

 これは、成分の違いです。温湿布には唐辛子の成分が入っていて、皮膚を刺激するために「温かい」と感じるのです。唐辛子を食べると「熱い」と感じるのと同じことです。

 また、冷湿布には炎症を抑える成分(例えば、インドメタシン等)が入っていて、少しひんやりした感じがします。これは感じがするだけで本当に冷やしているわけではありません。食べ物でいうと、ミントやハッカを思い浮かべてください。食べたときひんやりするけれど、本当に冷えているわけではないのです。

 上記の話で、“自分の症状には温湿布がいいの?それとも冷湿布がいいの?”と思われるでしょう。目安としては、その場所が熱を持っているような気がするときや、急激に起こったとき(捻挫、打撲など)冷湿布のほうがよいと思われます。

※スポーツをして怪我をしたことがある方はご存知かと思いますが、急性の炎症に関しては24~48時間は冷やすのが基本です。そういったときには、温湿布はやめましょう。

 逆に温湿布のほうがいいときは、慢性化した症状(痛み)で、かつ自分が温湿布を当ててみて調子がよいときと思われます。例えば、お風呂に入ると症状がよくなるような人は、一度温湿布を試してみてもいいのではないでしょうか。

 ただし、湿布を貼ってはいけないときもあります。

 湿布には温湿布、冷湿布、どちらにも皮膚を刺激する効果があります。皮膚に傷があるときは傷の状態が悪くなってしまうので貼らないほうが良いと思われます。また、貼り薬でかぶれ易い人も注意しましょう。実際に湿布を貼ってかぶれてしまったら、やめたほうが良いと思われます。ただ、それでも使いたい場合は、貼っている時間を短くすると、かぶれを防ぐことができます。例えば日中だけや、寝ているときだけ等です。

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 一般的に、温湿布と冷湿布では温湿布のほうがよりかぶれ易いと言われています。なぜなら、温湿布には最初にお話したように、唐辛子の成分が入っていて、それが皮膚を刺激するからです。冷湿布のかぶれる原因は炎症を抑える薬そのものより、基材という、薬を貼っている成分のことが多いので、ある会社の湿布薬ではかぶれないけれど、他の会社の湿布に変えたらかぶれてしまったということもあります。

 このように湿布にも、個人で効果等に差が生じる場合があります。

 最後になりますが、湿布や湿布以外のお薬でお悩みの方は、一度薬局や病院の薬剤師にご相談下さい。

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