ワンポイントリハビリ
着替え動作に役立つ自助具
リハビリテーション科 作業療法士 鵜飼 英美
脳卒中後遺症による麻痺や関節リウマチなどの身体機能障害、骨折などによる怪我など、様々な要因で指の細やかな動きが出来ない、肩が痛くて腕が上がらないなどの症状が出る場合があります。そして、そのような症状で阻害されやすいのが着替え動作です。今回は、着替えをより楽に行うための自助具についてご紹介します。
●ボタンエイド・・・・・指先の動作が困難な方が対象
<使用方法>
1.ボタンエイドの先端をボタン穴の表側から差し込む
2.ボタンエイドの先端をボタンに引っかける
3.ボタンを引っかけたまま、ボタンエイドごとボタン穴から引き抜く(この時反対側の手で衣服を押さえておくとやり易い。)
※握る力が弱い場合は握る部分を太くする。またはマジックテープのようなベルトで固定する。
●ソックスエイド・・・・・腰や足が曲がらず、足先まで手が届かない方が対象
<使用方法>
1.先にソックスエイドに靴下を履かせる。つま先からかかと部分まで、しっかりと伸ばして、奥までソックスエイドを入れるようにする。
2.そこに足を入れて、つま先がきちんと入ったら、本体の両脇にある紐や棒を使ってソックスエイドだけを引っ張り上げ、靴下から抜く。
※足を組むとつま先をしっかり入れやすい。
※自助具は必ずしもどなたにでも使えるというものではなく、あくまでその人の症状・用途に合ったものを使用することでより効果があります。気になることや分からないことがありましたら、職員にお声掛けください。