健診ナビ
尿検査について
健診センター 保健師 佐藤 史穂
健康診断で痛みやリスクの少ない検査と言えば、尿検査があります。手軽な健康チェックとして、定期的に受けてみてはいかがでしょうか。
【尿検査時の注意点】
①検査前日に気をつけたいこと
ビタミン剤やビタミンC が入っている風邪薬、ドリンク剤などをとらないように気をつけてください。尿の成分に影響が出て、結果が判定しにくくなります。
②尿の採り方
健康な人でも、出始めの尿には細菌が混じることがあります。正しい検査のためには、出始めの尿ではなく、中間の尿を採るようにしてください。
③診察時には正確な返事を
尿検査結果を正しく判断するためには、あなた自身の情報が必要です。熱や痛みなどの症状はあるか、生理の時期、運動をしているか、どんな薬を飲んでいるかなど正しく伝えましょう。
正常値 陰性(-)
蛋白は健康であればほとんど尿の中に出てくることはありません。陽性だった場合は、腎臓の機能に障害が起きている可能性があります。激しい運動の後・ストレス・妊娠などでも陽性反応が出ることがあります。
正常値 陰性(-)
血液中に含まれるブドウ糖のことを血糖といいます。血糖は膵臓から分泌されるインスリンという物質の働きによってエネルギーに変わるので、通常は尿中に出てくることはありません。血糖値が高くなりすぎると、尿の中に血糖値が出てくることがあります。
正常値 陰性(-)
尿潜血とは、尿の中に血が混じっている状態、つまり血尿のことです。尿検査では、尿の中に赤血球などの成分が含まれていないかを調べます。陽性と判定された場合は、尿の通り道である尿路や腎臓に、炎症が起きている可能性があります。ただしビタミンC を大量に摂取した場合も陽性と出ることがあります。
*陽性となった場合は、血液検査などの詳しい検査が必要となる場合もあります。自覚症状がない場合でも、早めに受診しておくことをお勧めします。