薬局だより
予防接種について①
薬局 薬剤師 梶原 光太
予防接種として、日本脳炎やBCGなどは子供の頃に受けていますが、大人になってからもインフルエンザに代表される予防接種を受けている方は多いと思います。最近では風疹が流行しているため、風疹のワクチンについて気になっている方も多いことでしょう。そこで、今月と来月は予防接種について説明していきたいと思います。
●ワクチンの種類
・・・生きているウイルスや細菌の毒性を弱めて作ったワクチン
ウイルスや細菌が体内で増殖するので、接種後にその病気の症状が出てくることがある。
例:麻しん風しん混合(MR)、麻しん(はしか)、風しん、おたふくかぜ、水痘、BCG、ロタウイルス、生ポリオなど
・・・感染力や毒性をなくしたウイルスや細菌で作ったワクチン
1回接種しただけでは必要な免疫を獲得・維持できないため、数回の接種が必要。
例:四種混合、三種混合、不活化ポリオ、日本脳炎、インフルエンザ、B 型肝炎、肺炎球菌など
・・・細菌のもつ毒素を取り出し、毒性をなくしてワクチンができる性質だけを残したもの
例:ジフテリア、破傷風など
●次の予防接種までの間隔はどのくらいあければいいの?
次の予防接種までの間隔は、ワクチンの種類によって異なります。異なるワクチンを受ける場合は、原則として生ワクチンを接種した後は27日以上、不活化ワクチン、トキソイドを接種した後は6日以上間隔をあける必要があります。
同一のワクチンを接種する場合は、ワクチンの種類によって回数や間隔が定められています。例えば、インフルエンザワクチンは13歳以上の任意接種の場合、1回でも十分な効果があるとされていますが、基礎疾患などがあって2回接種が必要な場合は、1~4週間は間隔をあけます。可能であれば4週間程度の間隔をあけた方が免疫の獲得はよいと言われています。
●病気にかかった後に予防接種を受けたいときは?
麻しん、風しん、水痘、おたふくかぜなどにかかった場合は、治ってから4週間は接種を避けます。その他のウイルス性疾患に関しては、治ってから1~2週間程度は接種を避けましょう。
※当院で取り扱いのないワクチンもありますので、事前にお問合せください。
予防接種ご希望の方は、1週間前までにご予約ください。