ワンポイントリハビリ
高齢者に多い骨折 ～4大骨折について～
リハビリテーション科 作業療法士 大場 成美
年齢とともに骨粗しょう症など、骨が弱くなり少しの衝撃でも骨折が起こりやすくなります。今回は特に高齢者に多い4つの骨折について説明します。
①脊椎圧迫骨折
尻もちや、布団の上げ下ろしなど腰への負担が原因となり、脊椎が圧迫され、つぶれることで生じます。
②大腿骨頸部骨折
転倒などで起きやすく、骨粗しょう症の場合には、軽い衝撃でも起こることがあり、寝たきりになる原因のひとつとも言われています。
③上腕骨頸部骨折
骨粗しょう症の高齢の女性に多く、手をついて転倒した際や肩を直接打った場合に生じます。上腕骨頸部骨折では腋窩神経の損傷を伴うことがあります。
④橈骨遠位端骨折
手のひらや手の甲をついて転倒した際に生じます。手術や保存的治療により良好な結果を得られることが多いです。
