認定看護師コラム
暖かくなってきた季節に注意したいこと
救急看護認定看護師 鎌田 貴幸
最近暖かい日が多くなってきました。5月はゴールデンウィークもあり、遠くへ出かける機会も増えますが、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。4月は年度初めで環境が変化することが多く、5月になるとよりストレスが高くなります。ストレスや疲労が蓄積してくると、何事にもやる気がなくなったり眠気が長時間続いたりするものです。そのような症状がある人は「5月病」と言われます。医学用語では「適応障害」のことを指します。この症状はどのような人にも起こりうるものです。「5月病」にならないようにするには、睡眠のリズムを乱さないようにすることが一番です。疲労感や眠気があってもずっと眠り続けることや、レジャーなどで普段の生活リズムを崩さないようにしましょう。睡眠時間をしっかり守り、規則正しい生活を送ることは「5月病」だけでなく健康への第一歩であることは言うまでもありません。
また、5月が終わると6月で梅雨の時期に入ります。梅雨の時期は、気温と湿度が高くなり、体温調節が難しくなってきます。消防庁のデータでは、近年熱中症になる患者さんは年々増加傾向で、早い時期では6月から救急搬送される患者さんがいるようです。気温が高くなくても湿度が高い環境の中、スポーツなどで汗をかくと熱中症になる確率が高くなります。また、水分摂取が十分でない場合、屋内でも知らず知らずに熱中症になることがありますので注意が必要です。どんどん暖かくなってくるこれからの季節、規則正しい生活リズムを整え、健康に注意していきましょう。