薬局だより
薬の保管方法・使用期限について
薬局 薬剤師 佐藤 夏美
●高温・多湿・直射日光を避けましょう!
太陽の光や温度湿度によって効き目が落ちる場合が多くあります。特に太陽の光は強力で、お薬の成分が分解することがあります。そのため、保管方法に特に指示がない場合、高温多湿を避け、日光の当たらない室内の涼しい暗所(室温1?30℃)で保管しましょう。
気密性の高い缶やプラスチック容器に入れておく事もおすすめです。
乾燥剤を一緒に入れておくと、さらに効果的です。
※保管方法について特別な指示がある場合は、その指示に従って正しくお薬を保管しましょう。
●使用期限に注意しましょう!
病院などで処方された医療用医薬品は、正しい方法で保管された開封前の状態で3~5年が使用期限です。使用期限が過ぎると品質が保証できなくなり、本来の効き目が薄れてしまったり、お薬によっては体に弊害をもたらすこともあるため注意が必要です。また、調剤薬局でお薬を受け取った時点でそのお薬がどの程度使用期限が残っているかは薬局でしか分かりません。そのため、処方されたお薬に関しては「処方された日数分を使用期限」として飲むのが正しく、一番安心だと言えます。