ワンポイントリハビリ
肩の痛みについて Part2
リハビリテーション科 作業療法士 岩谷 知美
前回は肩の構造や痛みの原因についてお話ししました。今回は40~60代の女性に多く見られる肩関節周囲炎(五十肩)に対する、日常生活での注意事項や運動療法について紹介します。
【肩関節周囲炎(五十肩)と言われたら・・・(日常生活の注意事項)】
①夜間や寝るときなどは肩を冷やさないようにしましょう
②ぬるいお風呂にゆっくり入り、入浴中は肩の運動を行いましょう
③痛い肩は過剰に保護せず、生活の中で痛みに合わせ動かしましょう
【運動療法】背中や肩の凝り、筋肉をほぐす効果がある4つの運動を紹介します。
●両手を頭の後ろで組み、後頭部にあてがった腕を可能な範囲で前後に開閉させます。
●腰の後ろで痛みがある方の手をつかみ、(痛みがない方の手で)腕を上下させます。
●タオルを両手に持ちます。
背筋はまっすぐ伸ばした状態で行いましょう。
①顔の高さから頭の上まであげ、その位置から頭の後方へ持っていく
②横(左右)に倒す
●机などに手をかけ、痛みのある方の手で重りを持ち(2kg程度)、ゆっくりと円を書くように回します。
ポイント
①1つの運動を1~2分、1日に数回行いましょう
②入浴後に行うとより効果的です
③痛みがひどいときは運動を行わないようにしましょう