薬局だより
便秘とその治療薬について
薬局 薬剤師 菅沼 健人
今回は便秘とその治療薬についてお話します。便秘とは、排便が順調に行われていない状態をいいます。排便には個人差も多くあるため明確な定義はありませんが、一般的には3日程度便通がないものを便秘といいます。
便秘は日頃から規則正しい生活習慣を心がけ、予防することが肝心です。そのためには、適度な運動や食事の工夫(繊維質を摂るなど)をすることが大切になります。それでも便秘が改善されない場合には薬(下剤)を使います。代表的な下剤の種類は下記の通りです。作用は大きく二つに分かれます。
①機械的下剤・・・物理的に刺激を与え、腸の働きを助ける方法
酸化マグネシウム、マグミットなど
②刺激性下剤・・・腸の運動を活発にさせる方法
センノシド、アローゼンなど
また近年は作用が新しいタイプの薬も開発されています(アミティーザ、グーフィスなど)。
便秘のタイプにも合わせて薬は使用していくため、医師から指示された用法用量を守って服用すると同時に、正しい生活習慣を心がけるようにしましょう。
※こちらに記載したのはあくまでも一般的な使用方法です。
医師や薬剤師から患者さんに合ったお薬の使用方法について説明があると思いますので、正しく使用してください。