薬局だより
薬と食べ物の飲み合わせ
薬局 薬剤師 菅生 亮太
薬とグレープフルーツの関係について、耳にしたことはありますか?血圧の薬など一部の薬は、グレープフルーツを食べると効果が強く出たり、副作用が現れやすくなることが知られています。
グレープフルーツ以外の柑橘系でもそのようなことがありますので、ご紹介します。
Q.そもそも、どうしてグレープフルーツが薬に影響するの?
A. グレープフルーツ等の柑橘系は薬を分解する代謝酵素を阻害してしまう物質を含んでいるためです。薬の作用や副作用を増強させてしまい、このような相互作用の可能性がある場合には無理に摂取せず、代用可能なもので対応されるほうがいいでしょう。すべての柑橘系が食べられないわけでもありません。
以下に摂取を控えるべき柑橘系と摂取してもよいとされる柑橘系の一部をお示ししますが、相互作用が懸念される薬を飲んでいる方や今飲んでいる薬との飲み合わせが気になる方は、かかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。
・グレープフルーツ以外にも摂取を控えるべき柑橘類
スウィーティー、バンペイユ、ダイダイ、ブンタン、ハッサク、夏ミカン、パール柑etc.
・摂取してもよいとされる柑橘類
温州ミカン、デコポンetc.