薬局だより
医療用医薬品と一般用医薬品（OTC）の違いについて
薬局 薬剤師 佐藤 賢志
医薬品の中には、病院を受診し診察を受けてから処方される医療用医薬品と、自分で薬局やドラッグストアで購入できる一般用医薬品があります。今回はその違いについてお話ししたいと思います。
医療用医薬品について
医師の診断の上で発行された処方箋に基づいて、薬剤師が調剤しお渡しする医薬品です。医療従事者の指示に基づき使用されるため効果が高い薬が多いですが、副作用にも注意が必要です。医師・薬剤師の目を通ることで患者さんの体質などに合った薬が選ばれているため、指示を守って使用すれば大きな心配はいりません。また、｢咳にはこの薬・熱にはこの薬｣というように1つの薬に1つの成分といったものが主となります。
一般用医薬品について
薬局やドラッグストアで処方箋なしでも自分で選んで購入することができる医薬品です。薬剤師や登録販売者から情報提供をうけ、自己責任・自己判断にて購入することになります。症状・年齢・体質など様々な人が使用するため安全性が重視されています。またできるだけ多くの症状に対応するため複数の成分が含まれていることも特徴です。一般用医薬品は第1類・第2類・第3類に分けられており、第1類は薬剤師による情報提供が義務付けられています。
要指導医薬品とは
医療用医薬品から一般用医薬品に転用されたばかりの薬を要指導医薬品といいます。購入する際には、必ず薬剤師からの対面での指導と情報提供を受ける必要があります。
最後に
医療用医薬品を使用しているときに一般用医薬品を使用したいという場合は必ず医師・薬剤師に相談しましょう。併用することで副作用が現れることもあるため注意が必要です。
