ワンポイントリハビリ
肩こり予防 ~運動編~
リハビリテーション科 作業療法士 円子 健太郎
肩こりの原因となる筋肉はいろいろありますが、代表的なものとして僧帽筋(そうぼうきん)と言われる筋肉が挙げられます。僧帽筋は右の図の様に首から肩甲骨にかけて走行している筋肉で、その血流低下や緊張が肩こりの原因の一つと考えられます。それを踏まえた肩こり改善のポイントと運動について説明させて頂きます。
肩こり改善ポイント:①筋肉の血流を改善させる②筋肉の緊張を和らげる③同じ姿勢を続けずに、適度な運動やストレッチを行う
簡単な運動で肩こり予防!
① 肩回しの運動(深呼吸をしながら時計、反時計周りを10回ずつ程度)
両手で肩を触り、肩甲骨を引き寄せるように意識し、円を描くように肘を大きく回していきます。
② 首のストレッチ(左右10秒ずつ程度)
反対側の肩が上がらないように手で押さえながら、首を左右へ倒してストレッチを行います。
③ 背中の筋肉を伸ばすストレッチ(10秒ずつ程度)
腰掛けて、背中を丸めながら組んだ両手を前に伸ばします。肩甲骨を外側に伸ばすように意識しましょう。
上記の運動で筋肉の血流改善、緊張を和らげる効果が期待されます。また、肩こりの要因はストレスとも言われています。適度な運動はストレス解消にも役立つため、毎日の生活に運動習慣を取り入れましょう。
※痛みが強くて夜も休めない、腕に痛みや痺れがある場合などは医師の診察をおすすめします。