リハビリテーション科(HAL®について)|部門一覧|総合南東北病院
MENU

部門一覧

リハビリテーション科
(HAL®について)

HAL®医療用下肢タイプを使った治療が始まりました

HAL®とは

HAL®医療用下肢タイプは、緩徐進行性の神経・筋疾患患者さんを対象に2015年11月に「生体信号反応式運動機能改善装置」という新医療機器として薬事承認されたロボット治療機器です。装着者が身体を動かそうとした時、脳から脊髄~運動ニューロンを介して筋肉に神経信号が伝わり、筋骨格系が動作します。その際に皮膚表面から発生する「生体電位信号」を検出することでHAL®が駆動し、装着者の動作意思に従った動作を実現します。

目的

HAL®を間欠的に装着し、生体電位信号に基づいて下肢の動きを助けつつ歩行運動を繰り返すことで、歩行機能を改善することを目的としています。

対象疾患(8疾患)

  1. 脊髄性筋萎縮症(SMA)
  2. 球脊髄性筋萎縮症(SBMA)
  3. 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
  4. 筋ジストロフィー
  5. 先天性ミオパチー
  6. シャルコー・マリー・トゥース病(CMT)
  7. 遠位型ミオパチー 8.封入体筋炎

HAL®実施までの流れ

  1. 上記疾患に該当する方でHAL®を使用しての治療をご希望の方は、かかりつけの医師とご相談の上、当院脳神経内科の受診予約をして頂きます。
    ●お問い合わせ:TEL 0223-23-3151(代表)
    受付:月~土曜日 8:30~17:00 ※祝日を除く  
  2. 当院脳神経内科医師の診察を受け、HAL®による治療が実施可能か決定します。(外来) 治療が実施可能となった場合、入院日を決定します。
    ※当院のHAL®は1サイズのみですので、サイズ適用に制限があります。
    『適用』体重:40~100kg,身長:160~175cmまたは大腿長、下腿長、腰幅など身体サイズが合い、装着が可能な場合。
  3. 事前に電極を貼る位置の確認や、HAL®を装着してサイズの調整を行います。(外来)
  4. スケジュールに従って治療を実施します。(入院)
    ※電極やケーブルの取り外しがしやすいよう、別途準備が必要な物品がございます。 詳細は入院決定時にご説明致します。

実施期間・頻度

基本的に3週間の入院期間中に9回の実施を予定しています。
体調や入院期間に応じてスケジュールは変更します。

スケジュール例

曜日
1週 入院(午前)
初回評価
HAL® 通常リハ HAL® HAL® 通常リハ
外出など
外出など
2週 通常リハ HAL® 通常リハ HAL® HAL® 通常リハ
外出など
外出など
3週 HAL® HAL® 通常リハ HAL® 最終評価 退院(午前)  

注意事項

  • ペースメーカーなど体内植え込み型の能動医療機器や電子装置を使用している方は専門の医師の指導が必要です。
  • HAL®使用時は腹部をベルトで締めるため、妊婦・妊娠を検討している方は医師との相談が必要です。