心臓の電気的興奮を体の表面につけた電極でとらえ波形として記録する検査です。心臓のリズムの乱れを心電図で計測し不整脈の鑑別(危険性の少ない不整脈と治療が必要となる危険性の高い不整脈)、波形振幅の大きさや形の変化で、心肥大や虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)等の鑑別診断がなされます。
心電図検査は横臥位で行うもののほか、2段の階段を昇降運動して心臓に軽い負荷をかけ、症状の有無や心電図変化を記録する運動負荷試験(マスターテスト)、胸部に電極をつけて24時間の心電図を記録・解析するホルター心電図検査があります。
足首と上腕の血圧を同時に測定し、足首最高血圧/上腕最高血圧の比で血管狭窄の有無を、また(ABI/PWV 動脈硬化指標)を求めることで動脈硬化の有無を評価します。
からだの揺れの状態を見る検査です。重心動揺計の上で眼を明けた状態と閉じた状態でそれぞれ60秒立った状態でその動揺を記録します。そのパターンや開眼と閉眼の差を計測します。
伝音性・感音性難聴の部位決定と程度の把握のため、低音域から高音域まで純音を聞かせ、その聴力閾値を求める。
瞳孔の奥にある眼底を、眼底カメラや眼底鏡という器具を用い、レンズを通して観察し、眼底の血管、網膜、視神経を調べる検査です。網膜剥離や眼底出血、緑内障などの目の病気を調べるときに行ないます。網膜の病気だけがわかるだけでなく、動脈硬化の進み具合がわかります。
脳波検査は頭皮上で大脳皮質の活動電位を所定の位置に設置した電極より計測します。てんかん、腫瘍、脳血管障害などの中枢神経障害、精神科領域の精神障害、意識障害などを対象としています。
筋肉や末梢神経の活動電位を評価することにより、筋・神経疾患の診断を行うものである筋電図検査には、随意収縮時の活動電位を評価する針筋電図検査と、電気刺激などを用いる誘発筋電図検査があります。神経障害、筋障害の有無の評価として用います。
肺から出入りする空気の量などを測定して、肺の働きを調べる検査です。もっとも一般的な検査が肺活量の測定で、呼吸器疾患の重症度を調べたり、大きな手術の前に肺の働きをチェックします。また、必要に応じて、その他の精密検査や負荷検査を行います。
胸骨・肋骨の間から小さなプローベをあてて検査します。心臓の4つの部屋の大きさや、弁の状態、血液の流れに異常がないか検査します。
肝臓・胆嚢・腎臓・膵臓・脾臓・消化管などの内臓を中心に検査します。腫瘍や結石など異常がないか、全体的に検査します。下腹部を中心とした検査では尿をためて検査します。
乳がんの早期発見に力を入れています。甲状腺の大きさや実質の状態、内部に腫瘤がないか検査します。甲状腺機能亢進・低下症の評価も行います。
頚動脈超音波検査は、脳内に流れていく、動脈の血管を検査します。左右の血流に差が無いか、また内部にプラークがある場合は狭窄率を算出します。
下肢静脈超音波検査は、足の付け根(骨盤近傍)~足首まで全体的に静脈の検査をします。静脈瘤の有無や血栓が無いか検索します。術前のスクリーニングも行っています。 頚動脈超音波検査
脳神経外科手術における術中モニタリングは手術により障害される可能性のある脳機能及び脳神経機能を監視して手術合併症を極力少なくする目的で行われるモニターの一つです。16chの誘発筋電計を使用し、上肢SEP・下肢SEP・経頭蓋刺激MEP・脳表刺激MEP・ABR(聴性脳幹反応)・AMR(異常筋反応)・顔面神経モニタリング・VEP視覚誘発電位モニタリング・術中球海綿体反射(BCR)・電気刺激によるD-waveなどを行っています。