薬剤科 薬剤師 熊谷 未菜
薬局でお薬を受け取る際に、ジェネリック医薬品(後発医薬品)にするかどうか聞かれた経験はありませんか?
今回は、ジェネリック医薬品の特徴や新薬(先発医薬品)との違いについてご説明します。
新薬の特許が切れた後に販売される、新薬と同じ有効成分・効き目・品質・安全性をもつ低価格なお薬のことです。ジェネリック医薬品は、新薬と異なる添加剤を使用する場合がありますが、添加剤が異なっても、効き目や安全性に影響はありません。
新薬は、長い時間と数百億円以上といわれる費用をかけて開発されています。それに対して、ジェネリック医薬品は、新薬と同じ有効成分を使用しているため、お薬の開発にかかる時間や費用を抑えられるので、その分価格が安くなります。
お薬の価格は3~5割程度、なかにはそれ以上安くなる場合もあります。
※全てのお薬にジェネリック医薬品があるわけではありません
例えば、新薬の段階では苦味が強かったり、錠剤やカプセルのサイズが大きすぎて飲みにくいものもあるかもしれません。ジェネリック医薬品の中には、患者さんが飲みやすいように、苦味を抑えたり、錠剤やカプセルのサイズを小さくしているものもあります。 また、飲み間違いを防ぐために、お薬の名前を印字しているものもあります。