広報誌「みな・みな・ねっと」2025年2月号(ワンポイントリハビリ 深部静脈血栓症の症状と予防)|総合南東北病院
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広報誌「みな・みな・ねっと」

ワンポイントリハビリ

深部静脈血栓症の症状と予防

リハビリテーション科 理学療法士 藍原 賢太

【深部静脈血栓症とは?】

長時間足を動かさずに同じ姿勢でいることにより、足から心臓へと血液を戻す血管(静脈)に血の塊(血栓)ができて詰まってしまう病気です。

【どのような症状が起きるか?】

主に片方の膝から下に発赤・腫脹・痛み等の症状が出現します。このような症状が発生したら急いで医療機関を受診する必要があります。

【予防のために心掛けたほうが良いこと】

▷こまめに水分補給をする。
▷アルコールを控える。禁煙する。
▷ゆったりとした服装をし、ベルトをきつく締めない。
▷就寝時は枕やタオル等で足元を高くする。

【椅子に座ってできる予防のための足運動】

①かかとを上下させる。

②つま先を引き上げる。

③足首を回す。(左回りと右回りの両方行う。)

④ふくらはぎを手で握るようにしながらマッサージする。

 
【最後に】

深部静脈血栓症の予防には長時間同じ姿勢でいないことが重要です。適度に足の運動やストレッチを行い、予防に繋げていきましょう。

【参考文献】・病気がみえる 循環器 改訂第4 版 メディックメディア
      ・深部静脈血栓症/ 肺血栓症の予防について 厚生労働省