令和5年度 総合南東北病院 病院情報の公表

DPCデータを用いて全国統一の定義と形式に基づいた指標を作成しました。
現在公開している病院指標は、令和5年度(2023年4月1日~2024年3月31日)に一般病棟を退院した患者さんを対象にしています。
ただし、労災保険、自賠責保険、自費診療の患者さんは含まれません。

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 19 42 46 124 227 464 802 768 345

●年齢は入院時の満年齢で、10歳刻みに集計しています。

●患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)と表示しています。

当院は「すべては患者さんの為に」を院是として、急性期・回復期・維持期のそれぞれの医療、在宅医療・介護福祉事業に取り組み、地域に根差した病院を目指しています。令和5年4月~令和6年3月の全退院患者数は3,255人でした。 70歳以上の患者さんの割合が約70%となっており、高齢化社会を反映していることがわかります。これからも地域の皆さんに信頼を受ける医療機関・施設となるべく、最適な医療の提供をできるように努めてまいります。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし  リハビリあり 定義副傷病なし 発症前Rankin Scale0、1又は2 60 29.28 15.57 0.00 77.12
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等なし 定義副傷病なし 36 29.92 19.09 0.08 65.28
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし エダラボン、リハビリあり 定義副傷病なし 発症前Rankin Scale0、1又は2 34 19.62 15.70 0.00 72.32
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 椎弓切除、椎弓形成、脊椎制動術あり 32 19.19 15.66 0.00 69.63
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 動脈カテーテル法 主要血管造影撮影あり 29 2.04 2.95 0.00 65.17

●脳梗塞「発症前 Rankin Scale」

発症前おおむね1週間前のADL(日常生活動作)を病歴から推定し、「0」~「5」までの値を選択する

0. まったく症候がない

1. 症候はあっても明らかな障害はない:日常の勤めや活動は行える

2. 軽度の障害:発症以前の活動がすべて行えるわけではないが、自分の身の回りのことは介助なしに行える

3. 中等度の障害:何らかの介助を必要とするが、歩行は介助なしに行える

4. 中等度から重度の障害:歩行や身体的要求には介助が必要である

5. 重度の障害:寝たきり、失禁状態、常に介護と見守りを必要とする

当院の脳神経外科では、脳血管疾患、脊髄脊椎疾患の治療を行っております。その中でも脳梗塞、脳内出血、腰椎症、未破裂脳動脈瘤の患者さんが上位になっています。脳血管疾患の症例では、急性期治療と並行して早期よりリハビリを開始し、急性期治療後は回復期リハビリテーション病棟へ転棟し、リハビリ専門医のもと在宅復帰を目指します。また、循環器内科、脳神経内科、糖尿病代謝科など関連する診療科と連携しながら、検査、薬物治療、外科的治療などの専門的治療を行っています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 手術あり 58 4.72 4.55 0.00 69.76
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 経気管肺生検法あり 手術・処置等3なし 定義副傷病なし 31 2.74 2.98 0.00 71.06
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 定義副傷病なし 23 10.09 8.95 0.00 81.96
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸悪性腫瘍手術あり 定義副傷病なし 19 19.05 15.12 0.05 72.37
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等なし 17 11.47 12.88 0.00 69.76
当院の外科では、消化器一般外科・呼吸器外科・小児外科疾患に対する治療を行っています。 その中でも鼠径ヘルニア、肺癌、腸閉塞、大腸癌が上位となっています。さまざまな疾患に鏡視下手術(腹腔鏡・胸腔鏡)を導入しており、術後の回復が早く入院期間も短くなっています。安全かつ体にやさしい手術を提供できるように心がけています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 12 25.58 13.52 0.08 82.17
11012xxx99xxxx 上部尿路疾患 手術なし - - 7.92 - -
110320xx99xxxx 腎、泌尿器の疾患(その他) 手術なし - - 9.88 - -

●患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)と表示しています。

当院の泌尿器科では、腎・尿路感染症が上位となっています。 高齢者施設からの紹介患者さんが多く、再発・重症の症例や、施設再入所への待機期間があるため入院期間が長めとなっています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術あり 233 3.07 2.61 0.00 67.40
060035xx04xxxx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 20 7.95 6.45 0.00 65.30
060340xx99x0xx 胆管(肝内外)結石、胆管炎 手術なし 18 20.22 9.55 0.11 85.56
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 手術なし 15 7.00 8.55 0.00 66.47
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 14 10.21 5.64 0.14 67.21
当院の消化器内科では、食道・胃・十二指腸・小腸・大腸・直腸・肛門・肝臓・胆道・膵臓疾患の診療を行っています。 その中でも、大腸ポリープ、早期大腸悪性腫瘍、胆管結石・胆管炎、腸炎が上位となっています。 内視鏡による診断・手術の充実をはかり、検査による苦痛への配慮を十分に行うとともに、検査精度の向上に努めています。また、外科との連携を密に行い、診断から治療までを一貫して行う体制を整えています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術あり 52 54.29 25.50 0.10 82.65
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 23 32.83 19.34 0.09 77.96
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 17 6.76 4.76 0.00 69.35
160700xx97xx0x 鎖骨・肩甲骨の骨折 手術あり 定義副傷病なし 14 14.57 5.23 0.00 59.93
160610xx01xxxx 四肢筋腱損傷 靱帯断裂形成手術あり 10 19.70 15.58 0.00 16.00
当院の整形外科では、転倒、スポーツ中、仕事中や交通事故による骨折やけが、変形性膝関節症、五十肩、ばね指など多くの疾患の治療を行っています。その中でも、高齢患者さんの股関節大腿骨骨折の入院が最も多くなっています。早期リハビリを実施し、ADL(日常生活動作)向上により、寝たきりを予防し在宅復帰を目指しています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等なし 20 33.10 20.60 0.25 88.65
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術・処置等なし  定義副傷病なし - - 13.70 - -
0400801499x001 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 定義副傷病なし A-DROP スコア1 - - 13.88 - -

●患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)と表示しています。

当院の呼吸器内科では、肺炎、慢性閉塞性肺疾患、肺の悪性腫瘍などの診療を行っています。肺炎が上位を占めており、いずれもの高齢の患者さんです。入院期間が長めの傾向ですが、再発・重症の症例や、リハビリを実施しての退院、転院・施設入所への待機期間があるためと思われます。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全 手術なし 処置なし  他の病院・診療所の病棟からの転院以外 55 23.58 17.38 0.09 85.85
050210xx97000x 徐脈性不整脈 ペースメーカー手術等あり 心臓カテーテル検査あり 定義副傷病なし 29 10.31 9.77 0.00 82.48
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 心臓カテーテル検査あり 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 26 2.88 3.05 0.00 71.31
050050xx9920x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 心臓カテーテル検査+血管内超音波検査等あり 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 20 2.95 3.25 0.00 72.60
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等あり リハビリあり - - 4.26 - -

●患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)と表示しています。

当院の循環器内科では、主に心臓疾患の治療を行っています。心不全、徐脈性不整脈、診断のための心臓カテーテル検査入院、狭心症・虚血性心疾患が上位になっています。心不全の症例では入院期間が長めになる傾向がありますが、リハビリを行う高齢の患者さんが多いためと思われます。
救急科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010111xxxxx0xx 遺伝性ニューロパチー 手術・処置等なし 22 19.41 12.35 0.00 76.27
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 20 24.95 13.52 0.05 78.85
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 19 58.00 20.60 0.26 83.47
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等なし 13 32.62 20.03 0.08 81.00
180010x0xxx2xx 敗血症(1歳以上) 中心静脈注射あり 12 64.50 31.28 0.25 80.00
当院の救急科では、24時間体制で院内の各診療科の医師やスタッフと密な連携をとり、広域の救急車受入れに対応しており、地域の中核的病院としての役割を担っています。入院診療では肺炎や尿路感染症などによる敗血症等の重篤な患者さんの集中的治療が中心です。入院日数が長くなる傾向がありますが、高齢の患者さんの割合が高く、再発・再燃や、リハビリを実施しての退院、転院・施設入所への待機期間があるためと思われます。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 29 5.03 4.73 0.00 73.45
010155xxxxx10x 筋萎縮性側索硬化症(ALS) 人工呼吸あり 定義副傷病なし 24 17.42 18.69 0.00 67.50
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等なし 21 44.71 20.60 0.33 80.19
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等なし 定義副傷病なし 16 30.06 18.24 0.06 72.94
010155xxxxx00x 筋萎縮性側索硬化症(ALS) 処置等なし 定義副傷病なし 15 17.67 12.79 0.00 69.13
当院の脳神経内科では、主に変性疾患、脳血管疾患、認知症等の診療を行っています。県南地域の神経疾患の患者さんの中核的病院として役割を担い、急性期治療や計画的な療養、在宅療養などを安心して行えるような体制づくりを行っています。また、緩徐進行性の神経・筋疾患患者さんを対象に、HAL®医療用下肢タイプを使った治療を行っています。(HAL®とは2015年11月に「生体信号反応式運動機能改善装置」という新医療機器として薬事承認されたロボット治療機器です)
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - - - 1 8
大腸癌 12 15 16 15 10 22 1 8
乳癌 - - - - - - 1 8
肺癌 - - 10 12 - - 1 8
肝癌 - - - - - - 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

●患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)と表示しています。

●UICC TMN分類病期分類別とは、がんの進行度を判定する基準として、国際的に活用されているがん分類方法です。

各種の検査結果から

①原発がんの大きさと広がり、深さをT

②原発がんの所属リンパ節転移の状況をN

③他臓器への遠隔転移状況をM

として区分し、各がんをⅠ期(早期)からⅣ期(末期)の4病期(ステージ)に分類するものです。

「初発」とは、当院においてがんと診断、あるいは初回治療を実施した場合を指します。

「再発」とは、当院・他施設を問わずに初回治療が完了した後、当院にて診療した場合や、がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。

当院でのがん治療は、早期がんには内視鏡による切除術、進行がんには鏡視下(腹腔鏡・胸腔鏡)手術を行っています。StageⅣや再発に対しては化学療法が主な治療となります。当院ではPETーCT検査装置によるがん検診や精密検査にてがんの早期発見、診断、治療を一貫して行う体制を整えています。外科的治療、化学療法、緩和療法など患者さんの状態に合わせた治療法を選択します。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 52 26.44 83.83
重症 16 32.00 86.25
超重症 12 52.33 89.17
不明 - - -

●患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)と表示しています。

●市中肺炎とは普段の生活の中で罹患した肺炎を指します。市中肺炎ガイドラインによる重症度分類(A-DROPスコア)により分類しています。

●A-DROPスコア:市中肺炎の重症度分類

1)Age:男性70歳以上、女性75歳以上

2)Dehydration:尿素窒素 21mg/ml以上、または脱水あり

3)Respiration:酸素飽和度(血液中の酸素が含まれている割合) 90%以下

4)Orientation:意識障害あり

5)Pressure : 収縮期血圧(上の血圧) 90mmHg以下

上記、1項目該当すれば1点、2項目該当すれば2点で、5点満点

軽 症:0点の場合

中等症:1~2点の場合

重  症:3点の場合

超重症:4~5点の場合

不  明:重症度分類の各因子が1つでも不明な場合

当院での肺炎の症例は、平均年齢が80歳以上の高齢の患者さんが多く、リハビリを行い、施設入所先や転院先の調整のため平均在院日数が長めの傾向になっています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 236 32.02 77.06 8.91
その他 22 52.82 73.68 0
当院での脳梗塞症例の9割が発症から3日以内に診断し治療を開始しています。脳卒中センターにおいて循環器内科、脳神経内科、糖尿病代謝科など関連する診療科と連携しながら、検査、薬物治療、外科的治療などの専門的治療を行っています。少しでも脳卒中の後遺症を残さないために、入院翌日より急性期リハビリテーションを開始します。回復期リハビリ病棟では、リハビリ専門医のもと、一人一人の患者さんの病態にあわせた治療を行っています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 45 0.33 12.82 0.04 78.22
K160-2 頭蓋内微小血管減圧術 20 1.00 10.65 0.00 59.50
K1342 椎間板摘出術(後方摘出術) 18 2.17 11.00 0.00 62.44
K1425 椎弓切除術 17 1.35 20.88 0.00 67.29
K1426 椎弓形成術 17 1.65 23.82 0.00 72.88
脳神経疾患の手術症例は、令和5年度実績:未破裂脳動脈瘤30件(脳血管内手術16件、クリッピング術14件)、破裂脳動脈瘤=くも膜下出血11件(脳血管内手術6件、クリッピング術5件)でした。脳検診・脳ドックでの発見が早期治療につながり、重症化せず早期退院が可能となります。 三叉神経痛・顔面痙攣に対する微小血管減圧術、頚部内頚動脈狭窄症に対する内膜剥離術も行っています。 また、脊髄脊椎(頚椎・胸椎・腰椎)疾患に対して、顕微鏡・内視鏡による体にやさしい(低侵襲)手術を行っています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 38 1.00 2.68 0.00 68.50
K672-3 腹腔鏡下胆嚢摘出術 24 1.38 5.00 0.00 65.75
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 22 4.45 17.73 0.05 73.14
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 19 1.00 2.84 0.00 72.42
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 16 0.63 2.75 0.00 42.94
当院の外科では、消化器外科、小児外科、呼吸器外科、内分泌疾患(甲状腺・副腎)等に対し、積極的に鏡視下手術(腹腔鏡・胸腔鏡)を導入し、安全かつ体にやさしい手術を提供できるよう心掛けています。その中でも、鼠径ヘルニア、胆石症、大腸悪性腫瘍、虫垂炎に対する手術が上位となっています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸粘膜切除術(長径2㎝未満) 223 1.00 1.35 0.00 67.88
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 25 1.00 1.00 0.00 66.36
K654 内視鏡的消化管止血術 11 0.91 6.36 0.00 76.00
K7212 内視鏡的大腸粘膜切除術(長径2㎝以上) 11 1.00 1.00 0.00 66.36
K735-4 下部消化管ステント留置術 10 1.00 8.10 0.20 72.00
当院の消化器内科では、大腸ポリープに対する内視鏡的切除術が上位となっています。内視鏡による診断・手術の充実をはかり、手術の苦痛への配慮を十分に行うとともに、精度の向上に努めています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 35 4.74 42.46 0.09 81.11
K0811 人工骨頭挿入術(股) 31 5.84 51.19 0.07 81.77
K0483 骨内異物(挿入物)除去術(前腕)(下腿) 15 1.00 1.87 0.00 62.60
K0732 関節内骨折観血的手術(手)(足) 12 2.27 15.18 0.00 67.36
K0484 骨内異物(挿入物)除去術(鎖骨)(膝関節) - - - - -

●患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)と表示しています。

当院の整形外科では、さまざまな骨折に対する手術を行っており、大腿骨骨折に対する骨折観血的手術・人工骨頭挿入術が上位となっています。術後日数が長くなる傾向がありますが、高齢の患者さんの割合が高く、リハビリを実施しての退院、転院・施設入所への待機期間があるためと思われます。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K597-2 ペ-スメ-カー交換術 18 2.22 10.89 0.00 81.72
K5972 ペ-スメ-カー移植術(経静脈電極) - - - - -
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの - - - - -

●患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)と表示しています。

当院の循環器内科では、心血管疾患への急性期対応を行っています。洞不全症候群・房室ブロックに対するペースメーカー移植術・交換術が最も多く、次いで狭心症・虚血性心疾患に対する経皮的冠動脈ステント治療が上位となっています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 29 1.02
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
敗血症とは血液中に病原体が入り込むことで引き起こされる重篤な全身感染症です。悪性腫瘍や腹膜炎、肺炎や尿路感染症などの免疫不全状態に合併します。
敗血症に陥り緊急入院した患者さんは29人でした。高齢者や手術後患者さんは敗血症にかかりやすいといわれています。
手術・処置の合併症には、術後の出血、創感染、縫合不全などがあり、合併症が起こらないよう細心の注意を払って行っています。一定の確率で起こり得るものですが、合併症が発症した場合には可及的速やかに最善の処置を行います。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
280 276 98.57
周術期の肺血栓塞栓症の予防行為の実施は、発生率を下げることにつながります。当院では肺血栓塞栓症リスク評価表を使用し、リスクレベルに応じて予防対策方法を選択します。リスクを有する全症例に、早期離床と積極的運動を勧めています。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
314 300 95.54
広域抗菌薬を使用する際、投与開始時に行う血液培養検査では、血液培養1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、2セット以上行うことが推奨されています。当院では毎月開催の感染防止対策委員会にて2セット採取率を報告し、2セット採取の啓発を行っています。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
294 129 43.88
近年、多剤耐性アシネトバクター属菌や、幅広い菌種に効果を有するカルバペネム系抗菌薬に耐性のある腸内細菌科細菌など、新たな抗菌薬耐性菌(以下、耐性菌)が出現し、難治症例が増加していることが世界的な問題となっています。不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因になることから、各医療機関において抗菌薬適性使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team:AST)を組織するなど、抗菌薬適性使用を推進する取り組みが求められます。抗菌薬適性使用の鍵を握るのは正確な微生物学的診断であり、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が必要です。 当院では抗菌薬適正使用院内マニュアルを策定し取り組んでいます。
更新履歴
2024/9/30
令和5年度のDPCデータによる病院情報を公開しました。