安心して暮らすことができ、心の支えとなる呼吸器外科・病院を目指して
当科では、呼吸器外科疾患全般(肺がん(原発性、転移性)、気胸、膿胸、縦隔腫瘍、胸壁、横隔膜疾患、胸部外傷など)を対象に診断から治療まで行っています。
2023年1月に着任した当科の志賀は、主に南東北グループ、ハワイ大学外科への留学等で、ロボット手術をはじめ、単孔式胸腔鏡下手術(小さな1つだけの創での内視鏡の手術のこと)など、厳しい研鑽を積んで参りました。 また慶應義塾大学病院救急科で先端の救急外傷を修めた経歴、東日本大震災被災者支援医療やCOVID-19診療を指揮した経歴もあります。さらにアジアや全国の若き外科医や救急医の教育や、留学生や医療に携わるスタッフや学生への教育にもあたってきました。 論文や書籍等の発刊も行っております。これらの経験を生かし、 胸腔鏡手術や開胸手術、局所麻酔下手術まで、患者さんの病状や社会的背景に応じて、患者さんご本人、ご家族、を始めとして当院の診療各科・リハビリテーション科・看護部などと連携・協力して一緒に進めて参ります。
当科で手術と気管支鏡検査を開始した2023年2月~2024年1月の1年間で、手術は32症例、気管支鏡検査は36例でした。
内訳は下記の通りです。ほとんどを胸腔鏡(内視鏡)で行っており、インドシアニングリーン(ICG)という蛍光色素と専用の内視鏡を導入しております。術後在院日数は多くの方が数日で、中には手術翌日に退院される方もおられます。
術式 | 症例数 |
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肺葉切除術 | 1 |
肺区域切除術 | 5 |
肺部分切除術 | 9 |
膿胸腔掻爬術 | 5 |
審査胸腔鏡/胸膜生検術 | 3 |
胸腔内血種除去術(外傷) | 3 |
ブラ切除術 | 1 |
肋骨固定術(外傷) | 1 |
気管切開術 | 1 |
躯幹部軟部腫瘍切除術 | 1 |
経皮的ドレナージ術 | 1 |
氏名 | 資格 |
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志賀 光二郎 | 日本ロボット外科学会認定 ロボット外科専門医(呼吸器外科、国内B) 日本外科学会認定 外科専門医 日本救急医学会認定 救急科専門医 日本外科学会認定 指導医 日本腹部救急医学会 認定医 日本病院総合診療医学会 認定医・指導医 下肢静脈瘤血管内焼灼術 実施医 日本医師会認定 産業医 インフェクション・コントロール・ドクター(ICD) 医学博士 名古屋産業大学客員教授(臨床医学) [ + MORE ]
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気管支鏡検査もEBUS-GS、EBUS-TBNA、仮想気管支鏡ナビゲーションシステムという、新しい装置を使った手技を行っております。
人的リソースは当院外科と連携、他にも日本各地から応援医師に来ていただいております。