【宮城県岩沼市】24時間救急診療を提供できる救急指定病院。土曜診療も受付可。
宮城県岩沼市 社会法人将道会 総合南東北病院-救急指定病院-

  • 文字サイズ
  • 小
  • 中
  • 大

診療受付時間(月~土 8:30)休診日(日・祝・年末年始12/30-1/2)

top_set_01-1 top_set_01-2 top_set_01-3

広報誌「みな・みな・ねっと」

ホーム 当院について 診療科のご案内 健診・PETのご案内 採用情報 交通アクセス

東日本大震災について

理事長特別補佐監 兼 執行本部長 松島 忠夫

 さる3月11日の東日本大震災は地震に続く大津波で未曾有の被害をもたらしました。

 多くの家屋の被害とともに多くの人命が失われ、なんとも言えない気持ちです。被害を受けた方にお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 当日(3月11日)は金曜日の寒い日の午後でした。当院は津波の被害を受けませんでしたが、水は病院の北東300mほど離れた職員駐車場のそばまで来ていました。引き続く余震におびえ、建物の倒壊はないのだろうか、またこれで地震がこのまま治まるのだろうか等の不安がありましたが、大地震の1時間半後には病院玄関前に避難している患者さんや職員を院内に戻させることにしました。また、栄養管理課には夕食の準備を始めてもらうことにしました。停電でしたが、非常電源が作動し、病院機能をぎりぎり維持していました。同日外科では、肝切除の手術が非常電源に切り替わった手術室で継続され、夕方無事に手術を終えました。また同日夕方から、地震と津波による外傷や低体温症の方の救急搬入があり、対応を続けてきました。病院内では対策会議を発足し、各部署の被害状況、現状での問題点、対応をどうするか、病院としての機能維持をいかにしていくか等の情報を共有することと、それらの協議にもとづいて行動することを話し合い、活動してきました。断水、通信網の麻痺等のライフラインが機能ストップする中で、多くの入院、入所されている方々の安全確保と病院の機能麻痺から早めの回復に努力してきました。また職員とその家族も被災された方がおりました。病院機能において水の重要性は大きいものがあり、普段当病院が1日に使う水の量は150トンとのことで、今回知ってびっくりしました。岩沼市からの給水、自衛隊車からの給水、途中から地元の建設会社の協力を得ての給水でなんとか病院機能が維持できました。患者食、入所者の食事については、米の在庫は十分あったものの、新鮮惣菜確保には困難が伴い、レトルト食、缶詰、インスタント食にならざるをえませんでした。公共交通機関がストップしたことと、ガソリン入手が不可能の状態になり、職員の通勤が困難にもなり、院内に泊まった職員も多かったと思います。そのため、地震後1週間過ぎた頃から近隣のガソリンスタンドに、医師・看護師等、医療スタッフのガソリン供給を協力していただきました。

 ライフラインの機能麻痺の中で、病院内外の多くの方々の助けを借り、また全職員の知恵と協力で、病院機能は制限があったものの維持し、徐々に機能回復をはかり、3月22日には手術室が機能出来るようになり、3月28日全面復帰に至りました。

 このたびのことで、多方面の方に本当にお世話になりました。厚く御礼申し上げます。

 今後も地域のために、職員一同一丸となり医療活動を続けてまいります。

▲みな・みな・ねっと 5月号に戻る

ftr_logo

〒989-2483 宮城県岩沼市里の杜一丁目2-5
TEL 0223-23-3151 FAX 0223-23-3150

個人情報保護法施行により、ホームページに掲載されている写真はご本人の承諾を得ております。

Copyright c 2005 Minami Tohoku Hospital. All Rights Reserved