ワンポイントリハビリ
食事の姿勢について
リハビリテーション科 作業療法士 高橋 直子
食事を行う際の姿勢の違いによって食べやすさや飲み込みやすさは違います。むせを予防するために、正しい食事の姿勢をご紹介します。
<正しい食事姿勢の4つのポイント>
① 前かがみの姿勢をとる
頭が前にくることで口がのどより下に位置し、食べ物が誤って気道に入るのを予防できます。
② イスに背もたれがあるものを選ぶ
身体に麻痺などのある方で、バランスを取りにくい場合は肘当てもついていた方が良いでしょう。
また、バランスが悪くて身体をまっすぐに保てない場合、麻痺側の腰や背中にバスタオルやクッションを挟み、支えにすると安定した姿勢になります。
③ テーブルが高すぎないようにする
前かがみの姿勢をとるためにも、テーブルはイスに座った姿勢でおへそのあたりにくる高さが丁度良いです。
④ かかとを床に着ける
安定して座るためにはかかとが床に着いている必要があります。身長が低く、床に足が着かない場合は、足の下に台を置くことで、かかとが浮かないようにしましょう。
○同じ姿勢が保てないことがあるので、食事の途中でも姿勢を直しながら、むせなく食事をできるようにしましょう。