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血圧測定について
健診センター 保健師 佐々木 亜衣
今回は、「血圧測定」についてお話します。血圧測定は、健康診断で必ず行われる検査です。最近では、様々な家庭用血圧計が市販されていることもあり、日頃から血圧を測っているという方も多いのではないでしょうか。
<血圧とは>
「血圧」とは、心臓から送り出された血液が、血管の壁に与える圧力のことです。
収縮期血圧/上の血圧 … 心臓が収縮して大動脈に血液を押し出すときに、血液が血管の壁を押し広げる圧力のこと。
拡張期血圧/下の血圧 … 全身から心臓に血液が戻ってきて心臓が拡張しきったときに、血管の壁にかかる圧力のこと。
★健康診断で測定した血圧が、
収縮期血圧140mmHg以上 もしくは 拡張期血圧90mmHg以上
の場合、「高血圧」と診断されます。
<健診における血圧測定のポイント>
●座って5分以上安静にしてから測りましょう
●腕が出やすい服装(半袖Tシャツなど)で測りましょう
●測定中は喋らないようにしましょう
Q&A
Q. 血圧は、低いぶんには問題ありませんか?
A. 「低血圧」に関しては、はっきりした判定基準はありませんが、一般には、収縮期血圧が100mmHg未満のときに低血圧といわれています。特に原因となる疾患のない「本態性低血圧」であれば、通常、特別な検査や治療は要しません。ただし、低血圧であっても、動物性脂肪の摂り過ぎなどにより、動脈硬化は進みます。動脈硬化は、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすおそれがありますので、低血圧であっても生活習慣には十分気をつけましょう。