ワンポイントリハビリ
リハビリテーションって? ~専門職の違いについて~
リハビリテーション科 作業療法士 佐藤 未来
皆さん一度は聞いたことのある「リハビリテーション」。リハビリテーションの専門職として、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の3種類があります。今回は、その職種にどのような役割があるのかを紹介します。
理学療法士:Physical Therapist(PT)
身体に障害のある人に対して、なるべく一人で寝たり・起きたり・歩いたり出来るようになる為に、筋力トレーニングや、歩行練習、バランス練習、階段昇降練習などを行う専門職です。
例えば、足を骨折したり、脳梗塞により自分で動くのが難しくなった人に対しては、何を使って歩いたらいいのか、どこの筋肉が弱いのかなど分析し一緒に練習していきます。また、肺疾患の方に対しては、息切れ無く動作が行えるような練習なども行います。
作業療法士:Occupational Therapist(OT)
こころや身体に障害がある人に対して、食事や着替え、排泄といった日常生活動作を少しでも楽に送れるよう練習を行う専門職です。
例えば、脳卒中により手足に麻痺が残った人に対しては、トイレでの移動の仕方、ズボンの上げ下げの仕方などを練習していきます。
畑仕事や家事動作の再獲得など、障害があっても生きがいを持って生活できるよう環境調整も行います。
言語聴覚士:Speech-Language-Hearing Therapist(ST)
怪我や病気により、脳に何らかの障害がある方に対して、言葉や記憶力、注意力の練習を行い、日常生活で出来ることを増やす援助を行う専門職です。また、食事の飲み込みの練習や計算練習なども行います。
総合南東北病院では・・・
当院では、現在50名の理学療法士、32名の作業療法士、6名の言語聴覚士が主に入院中の患者さんに対して、これらの支援を行っています。