ワンポイントリハビリ
下肢のストレッチ ~Part2~
リハビリテーション科 理学療法士 佐々木 美恵
ストレッチとは意図的に筋や関節を伸ばす運動であり、運動前後の準備運動としても活用されています。ストレッチは体温や筋肉の温度を上昇させて筋肉の柔軟性を高め、身体を軽く動かすことで、突然の激しい運動による怪我を予防する効果が期待されています。また、血液中のアドレナリン量を増やし、これが中枢神経を刺激することで「これから運動するぞ」といった心理的な準備が整い、意欲的に取り組めるようにもなります。
運動前後に行う準備運動は、季節や気温、天候、個人の運動習慣などによっても変化します。例えば、夏場はもともと気温が高いため、軽く身体を動かすだけでも効果が発揮されますが、冬場はジョギングなどで少し身体を温めてからストレッチをするといったことも必要です。
今回は運動前に簡単にできる、下肢の負担となりやすいももの前とふくらはぎのストレッチを紹介します。
①ももの前
椅子に乗せてない足を前に出します
椅子を使ったストレッチです。
ももの前を伸ばしましょう!
②ふくらはぎ
①では足を後方へ引きます。②では足を前方へ出します。
方法①
踵が浮かないようにしましょう!
方法②
足首をあげて
前に出しましょう!
注意点
・伸ばす筋や部位を意識し、最低20秒は伸ばしましょう
・ストレッチ中は呼吸を止めず、痛みがなく気持ちいい範囲で伸ばしましょう