認定看護師コラム
診察の時に必要な情報
救急看護認定看護師 鎌田 貴幸
病院を受診する際、スムーズに診療を受けるためには適切な情報が大切になります。受付の時に記入する問診票には、現在の症状、いつからの症状か、現在治療中の病気、今までかかった病気、現在飲んでいるお薬があるか、食べ物やお薬にアレルギーがあるかなど、様々な情報を記入する必要があります。実際の診察の時は医師や看護師からもっと詳しく聞くことがあり、今までに受けた手術があるか、使用したお薬で体に合わなかったものはあるか、場合によっては血縁者の方の既往歴なども聞かれることがあります。これらの情報は、受診の時に今の症状と関係ないと思われることでも、検査やお薬の処方などの際に必要な情報が多く隠れていることがあります。例えば、血液検査の時にはアルコール消毒をするので、アルコール綿で消毒した際に皮膚トラブルが過去にある場合はアルコール消毒を避けることができます。また、骨折などのケガや心臓・血管系の病気の治療で、体内に金属等が入っている場合はMRI検査ができなくなることもあります。お薬に関する情報に関しては、合わないものや過去に使用してアレルギー症状が出たものがある場合は処方内容も変わってきますので、非常に大切なものです。
診察時は痛みや苦しさなどの症状で混乱していることもあり、突然質問をされても詳しく答えられない事があります。あらかじめ自分の病歴をまとめておくなど、受診の際にスムーズな診察を受けられるようご協力をお願いします。