南東北看護師コラム
安全に手術を受けて頂くために手術器具の質の保証
周術期管理チーム 中野 晋太郎
2022年も後半に入り、夏の気配が近づいてきたように感じます。4月に配属された新人も少しずつ成長しているのを感じます。 私の所属している部署は手術室・中央材料室ですので、今回は患者様に安全な手術を提供するために常日頃気を付けていることの一つである手術器具の質の保証についてお伝えしたいと思います。
手術に使用する器具は大きく分けてディスポーザブル品(1回使用で捨てるもの)とリユース品(複数回使用できるもの)があります。ディスポーザブル品は常に新品での使用になるので安全が保障されている器具になります。ではリユース品の安全はどうやって保障されているのでしょう?
そこで大きく関わってくるのが中央材料室という部署になります。手術室に併設されており、手術で使用した器具をまた使用できるようにしてくれるのです。中央材料室には、看護アシスタントや委託業者の方が配属され業務を行っております。どんなことが行われているかというと……
以上の過程を経て手術器具は安全に使用できるようになるのですが、②~④を行っているのが中央材料室です。もちろん適宜、器具に破損や不良箇所がないか点検も行っております。 洗浄や滅菌に関してはインジケーターを用い質の保証を確認しており、手術室スタッフもこのような業務を一緒に行う場合もあります。
手術は患者様に直接関わる医師や看護師以外にも中央材料室など様々な部署の力を集めて、安全に提供できております。手術で使用する機器は複数の部署が細心の注意を払っていますので、安心していただけたらと思います。