ワンポイントリハビリ
ゴムバンドを使った運動
リハビリテーション科 理学療法士 白石 陽樹
今月は筋力を維持するためのトレーニングとして、室内で簡単にできるゴムバンド(※)を使った運動をご紹介します。
※ゴムの抵抗を負荷として利?し、筋?トレーニングなどに使用するゴム製のトレーニング?バンドです。100円ショップや福祉?具施設、スポーツ?品店などで購?できます。
1.上半?のトレーニング
・腕を上げる運動
①ゴムバンドを太ももの下に通し、両?でバンドの端を持ちます。
②両手を天井の方へ上げます。
→肩を動かす筋肉(三?筋や肩甲挙筋)を鍛えることで肩こりの軽減が期待できます。
・腕を横に広げる運動
①ゴムバンドを太ももの下に通し、両?でバンドの端を持ちます。
②両手を横に広げ、肩と?平の高さまで上げます。
→肩を横に広げる筋?(三?筋や棘上筋)を鍛えることで肩こりの軽減が期待できます。
2.下半?のトレーニング
・足を横に開く運動
①両足を揃えて椅子に座り、ゴムバンドを太ももに結びます。
②膝をゆっくり横に開きます。
→お尻の筋肉(中殿筋)を鍛えることで歩く際の安定性が向上し、転倒の予防に繋がります。
・足首の運動
①ゴムバンドを両足の指と土踏まずの間に引っ掛けて、バンドの端を両手で持ち上げます。
②つま先を床につけるようにして上下に動かします。
→ふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)を鍛えることで、歩行時の足の振り出しがスムーズになることが期待できます。
・各運動を10回1セットとし、3セットを目安に行います。
ポイント
・少ないセット数でも毎日継続して実施するよう?がけてください。
・痛みがある?や体調が優れない?は無理せずに中止しましょう。
【参考文献】1)伊藤克浩,中?知?,他:理学療法ガイドライン.医学書院,2021,pp597-598,605-606
2)神崎恒?:?齢者の転倒予防.?本?年医学会,2010;47:137-139