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体重測定していますか?
健診センター 保健師 境 ひとみ
日本人男性の3割、女性は2割の方が肥満です。肥満は万病の元となり様々な病気を引き起こすため、予防や改善が必要です。肥満の尺度として使われるものに「BMI」というものがあります。BMIはご自身の身長と体重が分かれば、簡単に計算することができます。
BMI=体重kg /(身長m×身長m) | |
18.5以下 | 痩せ |
18.5から25未満 | 標準 |
25以上 | 肥満 |
BMIが25を超える方は体重を落とす努力が必要です。ただし、極端な減量法は体に害を与えかねません。運動と食事の両面で長続きできるような方法を取り入れていく必要がありますが、それができない方がほとんどだと思います。そこでおすすめしたいのが、毎日朝起きた時と夜寝る前の2回体重を測ることです。面倒のように感じるでしょうが、朝と夜の体重の差を見るためです。朝との差がどれくらいあるかで、食事量が適切なのかある程度分かります。糖尿病などの持病がある方は食事の内容も重要になるので、ご注意ください。
朝晩の体重の差 | |
2kg以上 | 食べ過ぎ |
1kg以上 | 食べ過ぎ傾向 |
1kg未満 | ちょうどいい |
1日2回の体重測定を続けていると、自分の体の体重がどのような時に変動しているかがわかるようになります。自分の体に合った減量法を見つけ生活習慣として取り入れるとよいでしょう。体重を測るときに服を脱ぐことにこだわりを持つ方がいますが、朝起きた時と夜寝る前の恰好はほとんど同じことが多いので、朝と夜の差を見るために測定するときには気になさらなくて大丈夫です。服装にこだわって測定をしようとすると、測定そのものが面倒になってしまうことがあるので、そのまま測定してください。
体重は意識していないとあっという間に増えてしまいます。肥満でない方も、体重が増えてから減らすことはとても大変なので、予防として取り入れていただければと思います。