薬局だより
セルフメディケーションについて
薬局 薬剤師 武田 真由美
セルフメディケーションとは、自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること(WHOの定義)です。
身近なところで対応出来る
ちょっと風邪気味な時、食後の胃もたれ、花粉症、頭痛や生理痛の時、目が乾く時など、病院を受診しなくてもお近くの薬局やドラッグストアなどでOTC(一般用医薬品)を自分で選ぶことができます。
もし、同じ胃薬でも何種類かあってどれにしたらいいか迷うことなどがあれば、薬局やドラッグストア、またはかかりつけの病院の薬剤師に相談したり、お薬を選んでもらったりしてもよいでしょう。
こんな制度も
対象の薬(スイッチOTC医薬品)の購入額が年間で1万2千円以上だと、その超えた分の金額が所得控除となる「セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)」という制度があります。詳しくは厚生労働省ホームページをチェックしてみてください。
※2021年12月31日まで。
症状の改善が見られない場合は医療機関を受診!
OTC(一般用医薬品)は誰でも手軽に購入できるというメリットがあります。しかし、間違った使い方をしていることに気づかずに長期間使用してしまうデメリットもあります。5~7日程度使用しても症状が改善しない場合は医療機関を受診しましょう。
また、副作用かなと思う症状が出たときは使用を中止し薬剤師や医師に相談しましょう。
最後に
セルフメディケーションを実践していくには、薬の使用だけでなく普段の食事や運動を見直すことも大切です。自分の体の状態を知り、健康管理につとめましょう。