【宮城県岩沼市】24時間救急診療を提供できる救急指定病院。土曜診療も受付可。
宮城県岩沼市 社会法人将道会 総合南東北病院-救急指定病院-

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診療受付時間(月~土 8:30)休診日(日・祝・年末年始12/30-1/2)

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広報誌「みな・みな・ねっと」

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しつこい頭痛 ―よりよい日々を過ごすために―

脳神経内科 船山 由希乃

 頭痛は受診理由の中でも多いものの一つです。その原因はさまざまで、くも膜下出血などの今すぐ対処が必要な危険な頭痛から、二日酔いの頭痛など心配のいらない頭痛まで多岐にわたります。 頭痛には脳に異常があり起こる二次性頭痛と異常がない一次性頭痛があります。二次性頭痛の中にはくも膜下出血や髄膜炎など危険な病気が含まれており、すぐに治療することが必要になります。 突然の激しい頭痛や意識障害や麻痺など神経症状を伴う頭痛のときはすぐに医療機関を受診してください。一次性頭痛は脳に異常がなく、緊急の対処を必要としない一方で、症状が続いたり繰り返したりするため、学業や仕事に支障をきたします。 一次性頭痛の中には片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などが含まれます。

 最も頻度が高いのが緊張型頭痛です。緊張型頭痛は両側性の締め付けられるような頭痛で運動不足やストレスが誘因になります。頭痛は30分~7日間持続し、治療は鎮痛薬や筋弛緩薬を用いますが、体操やマッサージなどをおすすめすることもあります。 慢性的に続くと鎮痛剤の使用過多による薬物乱用頭痛を引き起こす危険もあり注意が必要です。

 次に頻度が高いのが片頭痛です。片頭痛は片側性で拍動を伴う重い頭痛で、嘔吐や光過敏や音過敏を伴います。キラキラした光などの前兆を伴うことがあることも知られています。 緊張型頭痛と比較して頭痛が重度で4~72時間持続し、日常生活に支障が生じてしまい、寝込んでしまう方も多くみられます。片頭痛の治療は頭痛のあるときの急性期治療と頭痛の予防治療に分かれます。 急性期治療には鎮痛薬やトリプタン製剤、制吐薬などを用います。予防治療は発作が頻回に起こるときに使用します。抗てんかん薬のバルプロ酸や降圧薬のプロプラノロールなどを用います。 一方でバルプロ酸の長期内服による肥満や脂質異常症がみられることもあります。近年片頭痛の急性期治療・予防治療共に新薬が発売されており、よりよい治療が可能になっています。

 正しい診断・治療により自分らしい生活が可能になるかもしれません。頭痛でお困りの際はご相談ください。

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