ワンポイントリハビリ
痙攣について
リハビリテーション科 理学療法士 三上 華代
痙攣(ケイレン)とは、発作的に生じる骨格筋の不随意性の収縮で、体全身の痙攣と体の一部の痙攣があります。体の一部に起こる痙攣で一般的なものに、就寝中や起床時、運動時に突然起こる「こむら返り」があります。
■こむら返りの予防
①運動前後にストレッチを行う
②運動中はこまめに水分補給をする(ミネラルや塩分がはいったもの)
③入浴後や就寝前は、軽くふくらはぎをマッサージする
④カルシウムやマグネシウムを摂る(海藻類、牛乳、小魚に多く含まれる)
■予防と対策のためのストレッチ
痙攣中の筋肉を急に伸張させると筋線維を傷つけるため、ストレッチは反動を付けずにゆっくり行い、伸ばした状態を数秒間維持します。呼吸は止めずに数を数えながら行います。痛みがひいたら患部を温め、優しくマッサージします。湿布や氷で冷やすのは逆効果です。
①座って行うストレッチ
②立って行うストレッチ
※関節の病気などで通院している方は、医師と相談して行いましょう。
一般的には上記の原因により起こり、一過性のため、あまり心配する必要はありませんが、病気が原因で起こっていることもあります。
こむら返りが何日も続けて起こる場合は、一度、外来を受診し、何らかの病気が隠れていないかを確認しましょう。