ワンポイントリハビリ
住宅改造について ~①段差編~
リハビリテーション科 作業療法士 佐々木 圭
住宅改造とは、自宅でより安全な生活を送るために、生活に関連する場所の改善、または新たに設置することで、生活環境調整の一つの手段として行われています。
その方法も、手すりの設置や段差の解消、福祉用具の利用など様々あります。段差による転倒事故は主な家庭内事故の一つであるため、今回は屋内の段差解消方法についていくつかご紹介したいと思います。
・敷居に斜板を設置する方法
2cm以下の段差では傾斜をつけることで、つまずきを予防したり、車椅子での通過が可能となる場合もあります。

・床全体の高さを上げる方法
部屋と廊下の間に段差がある場合、廊下に敷居と同じ高さまで板張りをして移動を可能にします。 車椅子で移動される方は、敷居へのつまずきや段差での転倒の危険を減少させることができます。

・引き戸のレール、敷居の隙間を埋める方法
レールや敷居部分に、V字型レールを埋め込んで 段差を解消したり、建具の隙間に板を打ちつけたりして 隙間を解消します。
また、扉をアコーディオンカーテンに変更し、扉のレールを天井へ設置することで敷居の段差を解消します。

住宅改修を行う方法は様々あり、介護保険制度や自治体によって異なりますが、助成制度を利用できる場合もあります。検討されている方は、まずはスタッフへご相談ください。