ワンポイントリハビリ
高齢者における転倒の危険性について
リハビリテーション科 理学療法士 大槻 優花
高齢者にとって転倒は寝たきりに結びつく可能性が高いため、その危険性を前もって知り対策しておくことが大切になります。今回は転倒要因についてのお話です。転倒の大きな要因としては、身体的問題による内的要因と、環境問題による外的要因の2つがあります。転倒はこの2つの要因が合わさることで、よりリスクが高まります。転倒を防ぐためには、内的要因・外的要因の両方を減らすことが大切です。
内的要因
白内障、緑内障、糖尿病性網膜症、変形性関節症、関節リウマチ、骨粗鬆症、脳血管疾患、運動失調、心不全、起立性低血圧、アルコール、薬物(睡眠薬、鎮痛剤、降圧剤)等
外的要因
●滑りやすい床や風呂場
●電気のコード類
●階段、段差
●不適切な履物
<その他>
まくれた絨毯、固定していない家具、道路の段差や障害物、暗い照明、手すりの不備、不適当な歩行補助具の使用 等